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BUSINESS

<2024年3⽉を振り返って>⼭内英貴

 3月も、株高・ドル高の流れが続き、年初来、四半期を通して堅調な相場展開となりました。4月に入って調整が入っているものの、米国を中心とする主要国経済の底堅さに目立った変調はなく、株式市場はしっかりした動きとなっています。日本株はバブル崩壊後30年以上続いた低迷を脱し、日経平均は史上最高値を更新し、4万円の大台にも乗せています。

 一方、金利・債券市場では、日銀がついにマイナス金利政策の修正に踏み出しました。今後も断続的に政策金利を引上げ、量的緩和も修正を図られるというのが一般的な観測ですが、市場のボラティリティは高まっておらず、落ち着いています。むしろ、利下げ期待が強かった米国で、インフレの高止まり懸念もくすぶっており、債券市場の動向には注意したいところです。

 当月はすべての資産クラスがプラス貢献しました。株式と違って軟調だったREITも上昇に転じています。 

 引き続き、円ベースの期待リスク水準(成長型年率8%、安定型年率5%)を一定に保つ戦略ポートフォリオの原則を堅持し、さらにオルタナティブ投資を活用した分散の高度化により、リスク・リターンの最大化を目指してまいります。短期・中期の変動に振らされずに、変化し続ける環境にも右往左往することなく、グローバル経済の成長という果実を長期的に蓄えていく運用を徹底してまいります。