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<2023年12⽉を振り返って>⼭内英貴

 2023年のしめくくりとなる12月は、米国経済の軟着陸に対する楽観が市場を支配し、株式・債券など主要資産価格は上昇して終えました。2024年には米国金融政策が緩和に転じるとの見方が支配的となり、ドル円金利差縮小観測もあり、ドル円相場が下落しました。昨年9月のリバランスにおいて、為替リスクを原則としてヘッジする方針を堅持する決定をしたことは奏功しましたが、一方で、ドル円ロングの比較的大きなポジションを保有していたヘッジファンドがマイナス貢献となりました。トレンドが転換する局面では一時的なドローダウンが生じやすい特徴があることから、想定の範囲内ですが、米国金融政策に対する市場の見方の変化が、為替市場の長期トレンドにも影響を与えています。

 2024年に入って、年明けには調整の動きもありますが、おおむね、落ち着いたスタートとなりました。そのなかで、日本株が特に堅調です。昨年は、月替わりのように目まぐるしく市場のムードが入れ替わり、ボラティリティの高い環境が継続しましたが、引き続き、楽観悲観どちらにせよ市場予想のように一直線には進まないと考えています。

 GCIエンダウメントファンドは、オルタナティブ投資を活用した分散の高度化により、ポートフォリオのリスクをコントロールして、リスク・リターンの最大化を図ることを目指してまいります。短期・中期の変動に振らされずに、変化し続ける環境にも右往左往することなく、グローバル経済の成長という果実を長期的に蓄えていく運用を徹底してまいります。
引き続き、済々と所定の方針に従った分散投資運用を継続し、リスク管理を最優先しながら、長期的にリターンを積み上げていくことを目指してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いします。