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BUSINESS

<2024年1⽉を振り返って>⼭内英貴

 昨年末からの流れを引き継ぎ、米国経済の軟着陸をメインシナリオとして、米国株式市場は堅調です。一時の早期利下げ期待はやや後退し、長期金利は反発上昇したものの、物価上昇が徐々に落ち着き、景気も底堅いという理想的な展開を市場は織り込んでいるようです。

 また、日本では新NISAが大方の予想以上の滑り出しとなり、ドル高円安と株高を支える一因となっています。また、中国を含む海外勢からの関心の高まりも日本株を支えている模様です。現実味を帯びてきた日銀の政策変更も、市場に悪影響を与えるほどの金融引締めにはなりそうにないという点で安心感を醸成しています。

 1月の株式市場が上昇となった場合、その1年も上昇で終える確度が高いことを意味する「1月効果(January Effect)」という経験則が知られています。欧米の商業不動産や中国経済など不安材料もありますが、2024年は順風を受けた船出といえるでしょう。

 GCIエンダウメントファンドは、オルタナティブ投資を活用した分散の高度化により、ポートフォリオのリスクをコントロールして、リスク・リターンの最大化を図ることを目指してまいります。短期・中期の変動に振らされずに、変化し続ける環境にも右往左往することなく、グローバル経済の成長という果実を長期的に蓄えていく運用を徹底してまいります。

 引き続き、済々と所定の方針に従った分散投資運用を継続し、リスク管理を最優先しながら、長期的にリターンを積み上げていくことを目指してまいります。