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<2022年4⽉を振り返って>⼭内英貴

 4月の金融資本市場では、それまで底堅さを示していた米国株式市場の先行きに対する懸念が台頭し、金利上昇圧力を受ける債券とともに、ほぼすべての資産が下落する展開となりました。インフレ懸念、ウクライナ情勢、中国経済に対する先行き懸念など、インフレ材料と景気減速懸念が混在し、ボラティリティの高い不安定な市場環境が継続しています。


 そんな中で、日銀が現状の金融緩和政策を堅持していることもあり、為替市場では円安が進行しています。この円安は日銀に政策変更を迫る催促相場のような側面もあり、遠くない将来に金融政策の正常化に向けた動きが始まったり、グローバルに予想外のリスクオフが進む場合には逆方向への反動も考えられます。


 4月単月でみると、当戦略の特徴である為替ヘッジと、ヘッジファンドが足を引っ張ってしまった格好ですが、月単位のある程度の上下動、好不調は想定の範囲内です。


 GCIエンダウメントファンドは、市場の先行きを予想して当て続けることは不可能であるとの考え方に基づき、オルタナティブへの配分を含めたリスク分散を可能な限り行う設計となっています。長期資産運用にと
って最も重要なのは「ブレずに継続する」ことです。引き続き「慎重なる楽観」という姿勢を崩さず、受益者のみなさまとともに、所定のリスクを取り続け、長期的なリターンの積上げを目指してまいります。