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BUSINESS

<2020年7⽉を振り返って>⼭内英貴

 当月のGCIエンダウメントファンドは日本株以外のすべての資産クラスがプラス貢献し、成長型+1.38%、安定型+0.82%となりました。為替市場がドル安気味に推移しましたが、為替リスクは基本方針通りヘッジしており、影響は軽微です。

 COVID-19の感染再拡大を伴う実態経済の停滞が続く一方で、株式市場の強さが際立つ状況が続いています。
 各国中央銀行による膨大な資金供給に加えて、追加的な財政出動とワクチン開発に対する「期待」が市場を支えています。とくに、米国の巨大テクノロジー企業と、為替市場の安定的なドル安傾向を通じてドル金利低下の恩恵を享受する中国など一部の新興国株式市場の堅調振りが印象的です。ほぼすべての資産価格が上昇する中で、市場の安心ムードを象徴するかのように、3月に一時急騰したボラティリティも大きく低下してきました。
 米国トランプ政権は、中国に対する姿勢を硬化させていますが、11月の大統領選挙に向けてさらにタカ派的な対応に傾く可能性が高いと思われます。しかしながら、マーケットはいましばらく、いろいろとあげられるリスク要因には目をつぶって、膨大な流動性を背景に底堅く推移しそうです。
GCIエンダウメントファンドは基本通り、オルタナティブ戦略を活用した分散ポートフォリオを維持し、整斉と所定のリスクを取り続けてまいります。