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<2024年12⽉を振り返って>⼭内英貴

  明けましておめでとうございます。昨年は、日本の新NISAで幕が開き、インフレの落ち着きへの期待から資本市場は堅調に推移した一年でした。主要国の国政選挙が重なった年後半にかけては、米国株式と米ドル一人勝ちの様相となりましたが、トランプ新政権発足となる今年はどんな展開となるでしょうか。


 コロナ禍以降の数年間、金融市場にも二極化が目立ちましたが、物理の法則同様、大きく振れた振り子は元に戻りやすく、反対方向にも振れやすいという経験則がどこかで再現される可能性も十分にあると考えています。

 長期的な視点では、20世紀後半から続いてきたディスインフレ的な市場環境が終息し、40年ほどの周期で見て新たな局面に入ったものと認識しています。こうした根底を流れるトレンドに対して、米国新政権の政策がどのような影響を与えるのかが見えてくる1年になるのではないでしょうか。伝統的資産クラスにおける相関構造やマクロ的不均衡など、潜在的構造的な問題が市場ドライバーとなる可能性も念頭に置きたいと思います。


 GCIエンダウメントファンドは、リスク管理を最優先した「長期分散」投資をシステマティックに継続してまいります。インフレ的な環境でグローバル経済の成長から果実を期待できる株式と、市場のボラティリティを収益源のひとつとして債券に代替し得るヘッジファンドをポートフォリオの中核として、円ベースでのリスク管理を最優先し、安定的な成果を受益者のみなさまとともに目指してまいります。