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BUSINESS

<2023年2⽉を振り返って>⼭内英貴

 ‘Soft Landing’(軟着陸)とか、‘No Landing’(無着陸)と米国株式市場にとっての理想的なシナリオを囃した年末年始から一転して、市場はインフレ見通しの修正を余儀なくされた結果、株式・債券とも軟調に推移しました。引き続き、米国の物価動向とそれが金利に与える影響には注意が必要で、そうそう簡単に金利上昇圧力が消えることはなさそうに思います。


 一方、予想外のリスクとして警戒されていた日銀総裁人事ですが、植田新体制に対する安心感が醸成された結果、大きな波乱なく落ち着きを見せています。日本市場では、株式・リートなどが堅調に推移し、為替は再び円安方向に振れています。


 昨年来、市場センチメントは四半期くらいの周期で揺れています。かつての大規模かつ長期的な金融緩和を背景に株式・債券が上昇を続けるような環境に戻ることはないでしょう。長期投資には、ある程度のボラティリティは許容して、時間を味方につける辛抱が必要です。こうした環境では、GCIエンダウメントファンドの特徴であるオルタナティブ投資がポートフォリオの安定に寄与するものと考えています。


 引き続き、短期・中期の変動に慌てることなく、グローバル経済の成長という果実を長期的安定的に蓄えていくことを徹底してまいります。