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BUSINESS

<2022年11⽉を振り返って>⼭内英貴

 2022年の資本市場は、数十年振りの本格的なインフレと金利上昇に大きな影響を受けてきましたが、その金利上昇見通しが一服するとの観測が広がり、株式・債券など大きく売り込まれていた金融資産価格も回復基調で年末を迎えようとしています。
年前半には金融引締め観測が急速に進んだように、今回は来年以降の金利低下を急速に織り込みながら、米国経済は無事に軟着陸を果たすという、いわば理想的なシナリオに乗っているようです。「長期的にみて下がったら買い」の経験則から、買い遅れたくないという市場心理がまだ鎮静化したとはいえないインフレ動向に目をつぶっているかのようで、まだまだ振幅がありそうです。
グローバル分散ポートフォリオにとって、債券・株式価格とともに今年特に影響の大きかった為替市場でも、ドル買いの利食いもあり、ドル高円安が一服しています。


 一年を振り返ると、昨年インフレ見通しを見誤ったFRBに対して市場が先回りし、年明け以降ほぼ一本調子でドル金利上昇+株安+ドル高が進みましたが、10月以降はその調整が大きく入り、来年に向けては仕切り直しとなるイメージです。


 GCIエンダウメントファンドは市場見通しの振幅からの影響をできるだけ抑制するためのリスク分散を徹底し、為替変動リスクもヘッジしています。短期・中期の変動に慌てることなく、グローバル経済の成長という果実を長期的安定的に蓄えていくことを引き続き徹底してまいります。


 みなさま、どうぞよい新年をお迎えください。