BUSINESS
<2021年10⽉を振り返って>⼭内英貴
9月から10月初旬にかけて、インフレ懸念や中国経済などの不安材料を抱えながらも、10月を通してみれ
ば、株式市場は米国主導で堅調です。好調な企業業績と各国中央銀行のハト派的姿勢が背景にあるといえる
でしょう。
FRBは金融政策の正常化に向けてテーパリングを打ち出していますが、株式など資産価格の安定を重視する
姿勢と、量的緩和政策の縮小自体が将来の金利低下要因になるとの信頼感が市場には根強いようです。何か
ひとつのニュースに対して、債券市場と株式市場の反応が必ずしも一様でないケースが散見されるようにな
ったのは気になるところですが、コロナ禍への得体のしれない不安が払しょくされつつあることも含めて、
株式市場には穏やかな順風が吹いているといえるでしょう。
引き続き「慎重なる楽観」という姿勢で、受益者のみなさまとともに、整斉と所定のリスクを取り続け、長
期的なリターンの積上げを目指してまいります。