• 第二話

資産運用を長く続けるコツとは?

リスク管理のない投資はギャンブルである

資産運用の選択肢は株式、不動産、FXなど様々ですが投資信託の特徴は「分散投資」が簡単にできることにあると思います。

「分散投資」とはお金を様々な資産に分けて投資することです。分散投資の良いところはリスクを抑えられるところにあります。資産運用の世界でリスクとは資産の値動きの幅の大きさのことを言います。この幅が大きい(リスクが高い)と資産の価値が上がったり下がったり、大きな波を打つ形となり、逆に、幅が小さい(リスクが低い)と値動きも小さくなります。このリスクの大きさは投資対象資産だけでなく、運用の中身のバランス(資産配分)によっても変わります。リスクの大きさをどれだけ許容できるかは人によって様々ですのでご自身で納得できる水準を見極めることが肝心です。

資産運用でもトップクラス!「エンダウメント」って何?

資産運用のプロと言えば誰を思い浮かべるでしょうか。詳しい方ですとウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスという名前を浮かべた方はいらっしゃるのではないかと思います。彼らと同じように評価されている投資家が「エンダウメント」です。エンダウメントとは米国の大学の基金のことです。エンダウメントが高く評価されている理由は長期に渡って安定的なリターンを生み出している所にあります。

一般的な大学の運営は寄付金や助成金等を使って研究費や建物の修繕費などを賄い、余ったお金で資産運用等を考えます。しかし、エンダウメントに代表される米国の大学の運営は寄付金等をまず資産運用に回し、リターンの一部を研究費や建物の修繕費に充てています。結果的に、元本部分は積み増しとなることで、安定的な経営を実現し、大学の国際競争力ランキングの上位には米国の大学が多くを占めています。

エンダウメントは長期に渡って安定的なリターンを生み出すために株式や債券といった一般的な資産への投資だけでなく、それらに代わる新たな資産にも投資をしています。そのご紹介は第3話でお話ししたいと思います。